不安障害とは
*コラム案内:「不安の定義」、「そもそも不安とは何か?」に関してはこちら
不安に関する障害は複数の種類があります。
社交不安症、パニック症、広場恐怖症、全般不安症、強迫性障害、外傷後ストレス障害・・・。
それぞれ不安という感情と関連した症状を持っています。
「人や場所、特定の状況で何らかの恐怖体験をするのではないか?恥ずかしい思いをするのではないか?」といったように、将来起こる可能性のある不快刺激を避けようとするところに一つの特徴があります。
一般的に不安は未来に向いた漠然とした対象への感情であるのに対して、恐怖は明確な対象があります。例えば、動物、高所、閉所など・・・。
認知的には、不安や恐怖に思う対象を、過剰に注意(意識)してしまうという特徴があります。その対象に固執しすぎるあまり、他の物事に対する注意がおろそかになってしまいます。
注意サイン
- 人を避ける
- 人前で話すような状況下に置かれることを極端に避ける。
- 電車やバスなどの公共交通機関を利用することを避ける。
- 群衆の中に入ることを避ける。
- 特定の状況、場所に入ると、動悸や息苦しさ、発汗、震え、死への恐怖など様々な不快な感覚を覚える。
原因
遺伝要因と環境要因の両方が考えられます。
遺伝要因として、幼少期から「人見知りが激しい」「引っ込み思案」などの特徴が現れていることが挙げられます。
環境要因として、人前で話すなどの社会的な場面において、何らかの心理的に苦痛な体験をしていることが引き金となって発症することが考えられます。
一度不安や恐怖を感じてしまった対象からは回避する行動が増え、それによってより一層その対象が苦手になってしまうという悪循環は、不安症や恐怖症の維持要因の一つとなっています。
効果的な治療法
認知行動療法が有効です。その中でも、暴露療法(エクスポージャー)が効果的です。
暴露とは、文字通り「曝す」という意味であり、不安や恐怖の対象に曝され、「不快な感情が生じても大丈夫だった」「自分が思っていたような結果にはならなかった」といった経験を積むことによって症状を克服していくものです。
カウンセラーと相談しながら適切に行えばとても有効な治療法ですが、当然、苦手な状況に曝されるというリスクもある、利用者様にとって少し勇気のいる治療法です。
カウンセラーの立場としては、暴露療法について利用者様に十分に説明した上で、実践の意思が確認されてから初めて行うものであって、利用者様に強制するものではありません。
他にも、呼吸法やリラクゼーションなどを組み合わせて、不安などの不快感情や不快な身体感覚に慣れていくためのより効果的な治療を目指していきます。
不安や恐怖の症状に苦しんでいる方は、一度ご相談下さい。
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